社会資源

京都府・京都市 第2回「耳のことフェスタ&きこえを補う情報機器展」が開催されました。

2021年2月14日(日)、京都府・京都市「耳のことフェスタ&きこえを補う情報機器展」が開催されました。

当事者4人と京都府職員が登壇してのパネルディスカッション、きこえを補うコミュニケーション機器の紹介があり、難聴当事者や支援者など、約130人の参加がありました。コロナ禍での開催のため、一ヵ所に多数集まることはできず、オンラインでの参加及び、京都府北部、中部(京都市)、南部3ヵ所でスクリーンの画面を見ての参加となりました。

パネルディスカッションでは、当事者女性が、「障害者手帳に該当しない聴力だが、聞き取り困難のために職場で即時的に情報を得ることが難しい」、「補聴器の聞き取りを向上させる補聴システムの必要性を区役所に訴えたが、制度上給付は困難で、自費で購入した」こと等を話されました。

また、別の女性は、日頃のコミュニケーションで気を付けていることとして「初めて会った人には難聴であることを伝え、ゆっくり口元を見せて話してもらう」「病院では『耳マーク』を貼ったカードを見せる」「筆談ボードを携行し、大事なものは書いてもらう」と話されました。

アンケートより

パネラーの話はとてもよかったです。人の数だけ多様な体験があるということ。たくさんの人に知ってもらえると良い。

コミュニケーション機器の紹介では、音声認識アプリを利用して会話や電話を文字化する器械、音を真っすぐ飛ばすことで聞き取りやすくするスピーカー等が取り上げられました。

アンケートより

情報機器の発展には驚きました。社会の中で必須なものとして位置付けて欲しいと思います。

Zoomを使ったオンライン開催で、主催者も参加者も不慣れなこともあり、画面の出し方等スムーズに行かない面もありましたが、大人数が集まれない中、難聴者・中途失聴者の困難さを社会に向けて発信し、仲間づくりや社会参加へつなげるための良い機会となりました。

アンケートより

いろいろな情報を得ることができて良かったです。難聴者がどれだけ大変か社会にもっともっと発信してほしいです。

今後も、難聴者・中途失聴者のことを社会全体で共有し、「聞こえに不便や不安があっても、安心して暮らせるまちづくり」が実現するよう、事業を推し進めてまいります。