コミュニケーションの教室について
京都市聴覚言語障害センターでは、毎年「きこえにくい方のためのコミュニケーション教室(京都市委託難聴者自立訓練事業)」を行っています。今年度は全3回予定しています。
8月3日に行われた午前の講演や参加者の感想をご紹介します。
きこえにくいと思ったら・・・?
きこえにくさは気付いてもらいにくく、きこえ方も個人差が大きいために、周囲の人から理解してもらいにくいものです。60歳を過ぎると、きこえにくい人は増えてきますが、「自分のきこえにくさ」に気付くタイミングはそれぞれです。
①まずは耳鼻科を受診して、聴力検査を受けてみましょう。
難聴の程度や治療の必要性が確認できます。
②必要な場合、補聴器の効果も相談することができます。
補聴器を買うときのポイント
みなさんご存知のとおり、補聴器は大変高価なものです。なぜなら、補聴器は一人一人の聴力に合わせて、段階的に微調整を繰り返していく医療機器だからです。そのため、すぐに購入せず、補聴器の種類や特徴について十分に説明をうけて、必ず実際に試してください。
チェック
①我慢できないくらいの不快感がないか
②きこえにくくて困った場面ではどうか
③使いこなせる機能なのか
④予算に応じたものなのか
周囲の人にも効果を確認してもらいながら、落ち着いて検討することが大切です。購入するときに利用できる制度や補助がありますので、耳鼻科や補聴器店で確認し、急いで購入しないようにしてください。
参加者のみなさんから
きこえる人にも、きこえないことを理解してほしい
各地域でこのような講演を企画してほしい
継続的に情報発信をしてほしい
さいごに
きこえにくくなっても、周囲の人や地域とのつながりを持ち続けられるよう、これからも一緒に考えていきたいと思っています。
きこえについて困っていること、悩んでいることがありましたら、お気軽にご相談ください。
午後は当事者団体(京都市中途失聴・難聴者協会)のみなさんとの交流会を実施しました。手話や筆談の体験をして、楽しいひとときを過ごしました。
午後の振り返りもあわせて、ご覧ください。